喜多一
(戸の開く音)
音「お帰りなさい。 はあ… もう~ 帰ってきたら『ただいま』でしょ。」
裕一「心配かけたね。 ごめん。」
音「よかった… よかった。」
裕一「ただいま。」
音「お帰りなさい…。(すすり泣き)よかった…。 よかった…。」
居間 夕食
裕一の部屋
裕一「みんな 元気そうで安心した。」
音「居心地がよくて 東京に帰りたくなくなります。」
音「お勤め ご苦労さまでした。」
裕一「僕は先に帰る。 しばらく 一人でいたい。」
音「私たちも一緒に…。」
裕一「お願いだから…。 頼む。」
戦況が悪化するほど 国民の士気を高めるため 裕一のへの依頼は増え続けました。
「では…。」
「待て! このフィリピンの戦いは天王山! 一大決戦だ。 もっと国民の士気を上げ また いかなる敵であるか明確に示すため 敵将 ニミッツとマッカーサーの名前を 入れて頂きた。」
西條「人名を入れるなど下品だ。 断る。」
「君の意見など どうでもいい! 我々は勝たねばならんのだ!」
西條「フンッ。」
「これで結構!」
古山家
玄関
鉄男「ごめんください。」