連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第63話「貧乏神をやっつけろ」

内崎不動産

内崎「ふん! 1万円ねえ…。 うさぎのフンじゃあるまいし とぎれとぎれに払ってもらっても 困るんだよねえ。」

茂「今 手持ちが それしかなくて。」

内崎「不渡りの20万円分 本来だったら 耳をそろえて 払ってもらうんですよ! 金がないって言うから しかたなく 分割にしてあげたけど。 毎月 毎月 督促状を出さないと 金 持ってこないなんて ふてぶてしいにも ほどがあるよ。」

茂「いや そういうつもりでは…。」

内崎「ハ~…。 これ以上 支払いが遅れるんだったら… 出るとこ出て 争っても いいんですよ。」

茂「い~や~…。」

水木家

居間

布美枝「戌井さんところ そんなに大変なんですか?」

茂「値上げ交渉は 当分 無理だなあ。 もらった金も 右から左で 不動産屋に渡してしまったしなあ。 しかたない 仕事の本を売るか…。」

布美枝「けど 本は 必要ですし…。」

茂「うん…。」

布美枝「お父ちゃん。 …藍子から借りましょうか?」

茂「え?!」

布美枝「これ… 実家から届いたんです。 『初節句のひな人形を買うように』 って…。」

茂「初節句か…。」

布美枝「ひな祭りは 毎年 ありますけん。 無理して… 今年 買わんでもね! これがあれば 不動産屋さんに もう少し返せますし…。」

茂「う~ん… しかたないな。」

仕事部屋

茂「あ~…! どげしたもんかなあ…。 おい いつまで おるつもりだ!」

茂「あ~ 腹 減ったなあ!」

居間

茂「おい 風邪 ひくぞ。」

布美枝「うん…。」

玄関前

布美枝「ひな祭りらしいもん これしか買えんだった。」

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク