居間
布美枝「藍子っ 藍子 藍子!」
源兵衛「おい!」
邦子「ほんとに飲んだの?」
俊文「いつの間にか 口に入れとった。」
邦子「だら!」
源兵衛「おい!」
俊文「ごめんなさい。」
貴司「医者 呼んでくる!」
玄関
いずみ「ちょ… ちょっと 何?!」
貴司「藍子が…!」
いずみ「藍子?」
居間
布美枝「藍子 吐き出しなさい! 藍子! 吐き出しなさい! 藍子!藍子! 吐きなさい! 吐き出しなさい!」
源兵衛「布美枝! わしに貸せ! 気道に入ったら 息が詰まる!」
布美枝「藍子! 出して! 藍子! 藍子! 藍子 吐き出しなさい! 藍子! 吐き出しなさい! 藍子! 吐き出しなさい! 藍子! 吐き出しなさい!」
(藍子の泣き声)
源兵衛「助かった…! あ~ よかったなあ。」
邦子「すんません! すいません。」
(藍子の泣き声)
布美枝「苦しかったね! もう大丈夫。 もう 大丈夫だから…。」
医者「どこですか?!」
貴司「先生! 先生 来たぞ!」
源兵衛「先生 もう大丈夫です! 吐きましたけん! 布美枝が 手… こう 口 入れて これ 吐きましたけん。」
布美枝「痛かったね。 苦しかったね」
源兵衛「よかったな。」
布美枝「ごめんね 藍子!」