連続テレビ小説「花子とアン」第15回「初恋パルピテーション!」【第3週】

はな「いえ… だって そんな…。 遠慮するに決まってるじゃないですか。 三円もの大金…。」

茂木「これで 甲府までの 往復の切符を買いなさい。 あなた この5年間 一度も おうちに帰ってないでしょう。」

ブラックバーン「Hana.」

はな「はい。」

ブラックバーン『おうちへ帰りなさい!』

はな『ブラックバーン校長 ありがとうございます』

(拍手)

綾小路「ご苦労さま!」

安東家

郵便配達員「ごめんなって! 安東ふじさんに電報ずら!」

ふじ「電報?」

朝市「おばさん! 電報 はなからけ!」

吉平「おお はなから? 見せろし。 はなが帰ってくるぞ~!」

ふじ「てっ!」

朝市「てっ!」

修和女学校

調理室

スコット『生地はムラが出ないようにね』

はな「『はい。』 あっ 茂木先生。 明日 朝早くの汽車で帰ります。」

茂木「乗り遅れないようにね。」

はな「はい。 あっ 今 スコット先生に クッキーの作り方を教わってるんです。」

茂木「おうちの方に お土産?」

はな「うんと おいしいクッキーを焼いて みんなにびっくりさせたいんです。」

茂木「そう。」

スコット『やさしくこねるのよ』

はな『なるほど』

(笑い声)

汽車

武「てっ…。」

車掌『次は 甲府。 甲府です。』

<じっと座っていられないほど はなの胸は 高鳴っていました。 何しろ 5年ぶりに うちに帰れるのです。 ごきげんよう。 さようなら。>

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