逃走する善行
純「まさか本当に離婚するとか思ってないよね。」
晴海「まさか。」
愛「すみません。 あの僕が前に余計なこと言っちゃったから…。」
純「私も…。」
晴海「あなたが悪いわけじゃないけど… じゃあ帰るね。 ごめんね 純 仕事中だのに。」
純「ねえ お母ちゃん なんで なんで病院行ったの?」
晴海「え?」
純「保険が効かなかったから お父ちゃんが会社辞めたの分かったんでしょ? お姉ちゃんも心配してたよ。 お母ちゃんが最近物忘れが激しくて落ち込んでるって。」
晴海「マリヤさんも 何か勘違いしてるさ。」
純「正直に言って。」
晴海「純まで 変なこと言うのやめなさい。」
サト「ただいま。 ウチのお客さんなんだけどね。 今日迷子になっちゃって ただいま。」
老人「ただいまー。」
サト「ただいま 帰ったよ。」
愛「あの お義母さん。 ネットにある 簡単な認知症のテストを受けてみてはどうでしょうか。 それで 不安がなくなるんだったら それが1番だし。」
純「そうしよう お母ちゃん。」