連続テレビ小説「カーネーション」第107回「自信」【第19週】

糸子「何や また あんた 来てたんけ。」

千代「ほら あんたも飲み。」

北村「やっぱ なめられたら 終わりやからの。 男としてよ。」

聡子「でも なめんのは おかしい。」

<この自慢たれの調子乗りが 一切 商売の話を しようとしませんでした>

北村「びびっとった。 めっちゃ びっくりしとったのう あれ。」

(笑い声)

オハラ洋装店

糸子「売れへんかったんけ?」

北村「何で 分かんよ?」

糸子「分かるわ そら。」

北村「3日でよ 15軒 回って 大口は 全滅や。 小口もよう えっらそうに『古い』や『後れてる』や さんざん言われたわいや。」

糸子「残った分… 全部 買い取っちゃら。」

北村「はあ?」

糸子「うちの責任や。」

北村「格好つけんなよ お前。 たかが こんな岸和田のよう ちっこい店の女店主がよう…。 お互いの損で 痛み分けや。 ほれで ええがな。」

糸子「うちが甘かった。 また 一から出直し 勉強や。 あんたには ほんま… 悪い事したな。 堪忍。 このとおりや。」

北村「うっわ! うわうわうわうわうわ! 気色悪う! えらいもん 見てもうたがな これ。 あかんあかん これは 中から 酒で清めな えらい事になるぞ これ。 ほんま… ああ あかん あかん!」

玄関前

♬~(お囃子)

「ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ! ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ!」

(ミシンの音)

♬~(お囃子)

(ミシンの音)

♬~(お囃子)

「ソーリャ! ソーリャ! ソーリャ! ソーリャ! ソーリャ! ソーリャ!」

2階 座敷

聡子「お客さん用って これ?」

昌子「それそれ。 それ 3つ 出しといて。」

聡子「うん。」

<夏休みに入った直子から 友達と一緒に 帰ってくるちゅう 連絡がありました>

居間

千代「はあ へえ はれまあ…。」

テレビ『練った肉を2等分し…』。

<お客は 例の男の子3人で お母ちゃんは また 大いに張り切ってます>

テレビ『もう片方の手のひらに…』。

千代「あ~あ~あ。」

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