連続テレビ小説「カーネーション」第107回「自信」【第19週】

居間

千代「食べや~。 何もないけど ね。 遠慮せんと。」

<お化けや。 お化けが 豚カツ 食べてる…>

源太「ところで あの おかあさん。」

糸子「へっ?」

源太「おかあさんが 立体裁断されてる ってゆうのは 本当ですか?」

糸子「立体裁断?」

直子「あの お母ちゃんの服の作り方や。 ほら お客さんの体に 直接 布あてて 切るやろ。」

糸子「ああ~ あれ 立体裁断ちゅうんけ?」

吉村「僕ら 今 まさに その立体裁断 習い始めたところなんですよ。」

小沢「あれは 国内では ほとんど やる人 おらんけんど パリでは むしろ 主流なんじゃそうですよ。」

糸子「へえ~。」

源太「こないだ ピエール・カルダンが来日した時に 実演して見せたそうです。 それが 実に 合理的だっていうんで うちの授業にも 新しく 取り入れる事になったんですよ。」

糸子「へえ~。」

吉村「それを 我流で始められたって 本当すごいなあ!」

源太「なあ!」

小沢「天才的じゃなあ!」

糸子「いえいえ そんな 褒めてもらうほどの事 ちゃうわ。 せっかちなだけ。」

小沢「そんな事ないですよ。」

糸子「ほんま 我流やよって 授業のとは 違うかもしれへんで?」

吉村「はい。」

小沢「はい。」

糸子「で ここを 留める。 ここは まっすぐ切ったら あかん。 ちょっと斜めや。 あとで 後ろの布 来るからな。」

小沢「これか…。」

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