連続テレビ小説「カーネーション」第148回「あなたの愛は生きています」【第26週】

オハラ洋装店

(携帯の着信『銀座カンカン娘』)

糸子「はい。 ああ 優子… 何や? 来週の水曜? 何で? うん うん ウフフ うんうん…。 よっしゃ 行っちゃるわ! もう 任しとき 心配せんで。 任しとき 任しとき!」

リビング

孝枝「要はね アホらしなる訳ですよ。 こっちが 先生の体の心配しながら どないか仕事 回していこうと思て 必死になって 組んでんのにね 大体 優子さんらかてね 本気で 先生の体の事なんか 考えてないと思うんですよ。」

孝枝「いや ま そら 全然 考えてへん訳やないと 思いますけど もう 先生と一緒! 事 仕事んなったら 全部 頭から 飛んでまうんですわ。 よう 分かりましたわ。 親子そろて 好っきなだけ 仕事しはったら ええんですよ。 もう 何が どないなろうと うち 知りませんよって!」

糸子「えらい怒ってるやんか。」

篠山「そら そうですわ。」

糸子「ちょっと… 後で 何か機嫌 とっといてや。」

篠山「知りませんよ。」

<優子から頼まれたんは 東京の病院での講演でした。 元は 優子が引き受けてたんが どないしても 都合が悪なってしもたそうです>

東京・病院

休憩室

糸子「すんませんな。 年寄りが代わりで。」

院長「とんでもない。 より含蓄のあるお話が 聞けそうだと みんな 大喜びしてますよ。」

看護師長「そうです 先生。 この川上なんて…。」

川上「あの 今日一日 お手伝い させて頂きます 川上と申します。」

看護師長「私の前の看護師長を やってた者なんですけど 優子さんから 先生に 代わられたって言ったら ボランティアでいいから 手伝わせてほしいって。」

糸子「はあ。」

川上「あの 実は 私 以前 岸和田に住んでた事があるんです。 当時のお友達が 先生がなさった 病院のファッションショーの 新聞記事を送ってくれまして もう 勘当致しました~。」

糸子「ああ~ ほうですか。」

川上「はい~。」

ホール

(拍手)

糸子「皆さん 初めまして。 小原糸子でございます。 大阪の岸和田ちゅう町で 洋裁店と それから デザイナーをしております。 今日は 病院での講演とゆう事で 私なりに いくつか テーマを 用意して参りました。 洋服を作るちゅう事に 生涯 ささげてきた 私ですが こうして 医療の現場の皆さんに お話でける事とゆうたら ただ一つ…。」

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