連続テレビ小説「カーネーション」第34回「乙女の真心」【第6週】

玉枝「あ そうや。 こないだなあ 奈っちゃん 来てんで。」

糸子「え! どんなやった? 元気にしちゃった?」

玉枝「まあ そない落ち込んでるふうも なかったけど やっぱし お父ちゃんは倒れてから ずっと寝込んでんやて。」

糸子「ほんま。 そうか…。」

玉枝「まあ あの子はな 弱いとこ 見せへん子やよって…。」

糸子「ほな 吉田屋は 奈津と お母ちゃんで やってんの?」

玉枝「そやねん。 奈っちゃん 見合いが うまい事いって で 結納も済んでたんやけどな 結婚式は もうちょい先に 延ばすて。」

糸子「はあ?! 結婚話 そんな進んでたん?」

玉枝「え 聞いてへんかったんけ?」

糸子「聞いてへん。」

八重子「ああ あった あった。」

糸子「あ 見せて見せて!」

八重子「あんなあ この『新しい婦人の職業』ちゅう 特集で ダンスホールの踊り子さんが 載ってんやけど…。」

糸子「ああ 普通のドレスやな。」

八重子「うん。」

糸子「やれん事 ないな…。 えっ?!『脚二本で 月に三百円稼ぐというダンサー』。」

玉枝「いや!」

糸子「ああ そやから あの子 あんな羽振り良かったんじょ。」

玉枝「そんな ええの?」

糸子「ごっついでえ。 若いのに 10円 ポ~ン出して『これ 前金やさかい ええもん 作ってくれた もっと払うし』ちゅうて。」

玉枝「うわ~ そんな羽振りのええお客 よう 糸ちゃんとこ 来てくれたな。 どないして知ったんよ?」

糸子「え? あ…。 いや… うん… 何でやろなあ?」

(笑い声)」

糸子「あ 勘助は?」

玉枝「あ 勘助 買い物 行ってくれてる。」

糸子「買い物?」

玉枝「おかげさんで だいぶ反省したみたいでなあ 何やかんや よう手伝うてくれるわ。」

糸子「ほんま。 続いたら ええのにな。」

玉枝「そない続けへんやろけどな。 あの子の事やさかい!」

(笑い声)

小原家

居間

善作♬『よも尽きじ』

木之元電キ店

光子「あ~!(扇風機)」

糸子「うん うん うん 分かった。」

光子「あ~!」

糸子「ほなな…。 やっぱし 神戸のおばあちゃん 持っちゃったわ イブニングドレス。」

3人「へえ~!」

糸子「明日 神戸に 見せてもらいに行ってくる。」

静子 清子「ええ?」

糸子「何や?」

静子「また お父ちゃんに 怒られるで。」

糸子「ふん。 かめへん 怒ったかて。」

静子「え?」

糸子「は~あ…。 このごろ お父ちゃん 酒 飲み過ぎてるよって どなったかて 大して でかい声 出えへんで。」

静子「姉ちゃん…。」

糸子「何や。」

静子「お父ちゃんの事 そんなふうに 言うたら…。」

糸子「ほんまの事や!」

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