連続テレビ小説「カーネーション」第35回「乙女の真心」【第6週】

台所

糸子「なあなあ お母ちゃん。」

千代「ん?」

糸子「そやけど 何で お母ちゃん そんな事 よう知ってんの?」

千代「そんな事?」

糸子「そやから ドレスの事とか。」

千代「ああ 若い頃 よう舞踏会 行ったよってな。」

糸子「え? ほんまけ? ほな イブニングドレスも 知っちゃったん?」

千代「そら 何着か持っとったよってな。」

糸子「はあ? そうやったん。『灯台下暗し』やな。」

千代「あのころの 洋裁師さんゆうたら みんな 異人さんやったわ。 その人が うち 来てくれて。」

糸子「その洋裁師さんてな 体に ピタ~って合わせんの どないしてやっちゃった?」

千代「ああ! う~ん。 忘れたわ。」

糸子「あ~! 何や もう…。」

木之元電キ店

木之元「今年は電気扇が あっちゅう間に 売り切れてしもうたんやし。」

糸子「うん。 ほな何回も 仮縫いし直すっちゅう事?」

貞子『そやそや。 何回も何回も あっち詰め こっち足しゆうて やってくれるわ。』

糸子「へ~ そうか。 分かった おおきに。」

貞子『うん 分かれへん事あったら いつでも電話しいや。』

糸子「それから おばあちゃん。」

貞子『ん?』

糸子「風邪 治った?」

貞子『ああ 治った 治った もう 心配いらんで。』

糸子「おばあちゃん?」

貞子『ん?』

糸子「長生きしてな。」

貞子『うん。 ありがとうな。』

(泣き声)

糸子「あ いや 泣かんでええから。 切るで ほなな?」

糸子「おおきに おっちゃん。」

木之元「へ~い!」

小原家

玄関前

<よっしゃ やっぱし何回も 仮縫いで合わせていくんやな。 ちゅう事は あの子に何回も 会わなあかんのか>

糸子「あ~。」

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