連続テレビ小説「カーネーション」第56回「秘密」【第10週】

糸子「どないしたん?」

昌子「夜釣り?」

糸子「え?」

昌子「先生 ほんまに 夜釣りで ええんですか?」

糸子「何が?」

昌子「よう考えて下さい。 大将が 一体 何を釣りに行ってんのか。 先生。」

糸子「面倒くさい。」

昌子「面倒くさい?」

糸子「夜釣りや言うてんやさかい 夜釣りでええやんか。」

<面倒くさいっちゅうんも 何やけど まあ 正直 どうでもええ。 そんな事よりも 昨日の仕入れ 今日の注文 今月の損益 家族の健康。 戦争は この先 どないなるんか 考えんとあかん事が 多すぎて いちいち 勘ぐってる暇なんか ないっちゅうんが ほんまのとこでした。>

<勝さんのええとこは どんだけ 1階が繁盛しちゃあっても ひがまへん 妬まへん ほっといても 上機嫌。 とにかく カサ高ないっちゅうだけで うちには 十分 都合のええ旦那や そう思てました>

オハラ洋装店

糸子「う~ あ~! うん…。 あ…。 あ 直子は?」

勝「ああ 寝た。」

糸子「はは どおりで静かやな。」

勝「なあ。」

糸子「うん?」

勝「たまには…。 歌舞伎でも 見せちゃろか。」

糸子「え? 歌舞伎?」

勝「うん。 行こうよ 一緒に。」

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