夜ドラ「ミワさんなりすます」(第22回)

八海邸

リビング

「ソファーのここに 八海さんが座って…。」

<そして数日後 八海 崇の密着取材が始まった>

「その前に まず 八海さんがリビングに入ってきて 二人が会うところから おさえたい。 カメラは 八海さんを追っかける形で…。」

キッチン

一駒「まだ打ち合わせしてる?」

ミワ「はい まだ やってらっしゃいます。 お握り 今がちょうどいいかもです。」

池月「ありがとう。 何か緊張しちゃうね。」

一駒「私たちは いつもどおりに やるだけですから。」

池月「ちょ… 梅干し3つ入ってます!」

一駒「えっ!? あら やだ。」

池月「ミワさん これ スタッフさんに持ってって。」

ミワ「かしこまりました。」

リビング

ミワ「失礼します。 皆様 どうぞ お召し上がり下さい。」

「ありがとうございます。 頂きましょうか。」

「はい。」

藤浦「ミワさん。」

ミワ「はい。」

藤浦「ゲストをお迎えしてくれる? そろそろ いらっしゃる頃だから。」

ミワ「かしこまりました。」

玄関

越乃「は~い ありがとうございます。」

ミワ「あっ 越乃さん!」

越乃「あっ え~っと…。 家政婦のミワさん!」

ミワ「はい ミワです!」

廊下

ミワ「例の密着取材 ですよね?」

越乃「そう。 はっちゃんと対談なんだって。」

ミワ「今 書斎にいらっしゃると思います。」

越乃「いや~ 広すぎて目が回るね。」

ミワ「私も 最初の頃は迷子になってました。」

越乃「家政婦の仕事 うまくいってるの?」

ミワ「はい おかげさまで なんとか。」

越乃「この前 会った時は 落ち込んでたもんね。」

回想

越乃「大丈夫?」

ミワ「え…。」

越乃「おいしいお菓子があるんだけど 楽屋に来ない?」

越乃「もし ホントの自分にウソついてるようなことが あるんだったら 正直になったほうがいいよ。」

回想終了

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