凛「多分 前に撮影でご一緒した シンガーの方かな…。」
ミワ「ハグされてたので てっきり親しいのかと。」
凛「するでしょ ハグぐらい。」
<そっか… 海外でハグは挨拶。 なのに私は…>
回想
<舞い上がり 失神し 勝手に男女の関係に結び付けて…>
回想終了
<恥っず! なんて恥ずかしい人間なんだ 私は!>
凛「ミワさんってさ。」
ミワ「は… はい。」
凛「ガチ勢でしょ。」
ミワ「ガ… ガチ勢?」
凛「最近覚えた日本語。 ミワさん 映画ガチ勢でしょ。 だって詳しすぎるもん。」
ミワ「そうですかね…。」
(着信)
ミワ「あ… あの ちょっと すいません。」
ミワ「もしもし。」
八海『八海です。 凛さんを らすべがすに案内して頂いたようで ありがとうございます。』
ミワ「いえいえ。 凛さん 中で八海さんをお待ちです。」
八海『あと少しで そちらに向かいます。』
ミワ「承知しました。 お気を付けてお越し下さい。」
八海『では。』
ミワ「失礼します。」
「ねえちゃん ねえちゃん。 さっき 五十嵐 凛と歩いてなかった?」
「いたよね?」
ミワ「いや 私は ちょっと…。」
「どこで飲んでんの? 連れてってよ。」
ミワ「いや その…。」
<私はどうなろうと 凛さんに 絶対会わせちゃいけない人たちだ>
ミワ「すいません。」
「ちょ 待てよ!」
ミワ「やめて下さい!」
凛「ミワさん! 大丈夫?」
「おう 五十嵐 凛じゃねえか!」
凛「えっ なに 知り合い?」
ミワ「違います。 逃げて!」
「いや 逃げてって 俺たち 別に何もしてねえのによ ひどくねえあか?」
凛「ごめん。 私の友達に手出さないでくれる?」
「何だよ 別に ただ一緒に飲もうっつってるだけだろ? いてててて…。」
凛「Keep your hands off me」
「クソッ…。」
凛「ミワさん 逃げていいよ。」
ミワ「そんな… 凛さんを置いていけません。」
凛「私一人で十分だよ こんなの。」
「ゴチャゴチャ言ってんじゃねえぞ。 ごるぁあ! 何だ てめえ! あ~!」
ミワ「えっ!?」
泉「大丈夫ですか?」
ミワ「泉さん…。」
凛「知り合い?」
回想
泉「無事に… 組を抜けることができました。 八海さんのおかげです。 ありがとうございました!」
回想終了