おでん屋・風車
1階店舗
蘭子「そう…。 北海道に帰ったのね…。 別に 心から辞めろって 言ったわけじゃないのに…。」
亜矢美「彼は それも分かってましたよ。 分かったから 辞められたんだと思います。」
なつ「雪次郎君 あれから じっくり考えて 気付いたそうです。 自分は 開拓者になるなら 演劇じゃなくて菓子屋だって。」
咲太郎「俺は 少し残念ですけどね。」
蘭子「だったら もう あれも剥がしたら?」
亜矢美「うちは 思い出を捨てない店ですから。 あれは残しておきましょう。 メリークリスマス。」
蘭子「メリークリスマス。」
<ああ なつよ… 降り積もる雪が やがては解けるように 時間は過ぎてゆくだろう。 そこに残るのは 思い出から 愛か…。 来週に続けよ。>
蘭子 咲太郎「お~!」
なつ「ハハハ…。」