連続テレビ小説「なつぞら」第137話「なつよ、天陽くんにさよならを」【第23週】

富士子「そうだね… きっと そうだと思うわ。」

地平「ちはるちゃって なつおばさんの妹?」

砂良「あんたが おなかにいる時 一度 ここを訪ねてきてくれたのよ。」

地平「その話は 子どもの頃に聞いたよ。」

なつ「北海道まで 会いに来てくれたんだもんね 一度は…。 私は 作品を作りながら 千遥に呼びかけていたんだわ ずっと…。 私は ここにいるからって…。 また会いに来てねって…。 それを やめるわけにはいかないわ。」

富士子「うん…。」

なつ「ハハ…。」

砂良「優ちゃんには 頼もしい女の連合軍が ついてるから大丈夫さ。」

優「うん!」

(笑い声)

マコプロダクション

麻子「これは?」

坂場「企画書です。」

麻子「企画書?」

坂場「『大草原の小さな家』を やりたいと思います。」

麻子「それって もしかして…。」

坂場「はい。 奥原なつが その気になりました。」

麻子「なっちゃんが…。 それは つまり… うちに来てくれるってこと?」

坂場「そうです。」

麻子「東洋動画 辞める気になったの?」

坂場「今すぐにというわけには いかないでしょう。 恐らく 今 取りかかってる作品が 終わってからだと思います。 だけど 自分から これを やりたいと言いだしたんです。」

麻子「イッキュウさんのため ということでもないのね?」

坂場「違います。」

麻子「そう…。 なら 大歓迎よ。」

神地「おお なっちゃんが来んのか!」

下山「ハハハ… 面白くなるな!」

桃代「だけど 東洋動画は泣きますよ。」

神地「泣かされてきたのは なっちゃんや俺たちだよ!」

下山「まあ まあ まあ まあ… 東洋動画の悪口言うの やめようよ。 俺たちの故郷じゃない。 ね それに なっちゃんは 辞めたがってるわけじゃないでしょう。 こっちを やりたがってるんでしょ?」

麻子「それにしても よく決心したわね なっちゃん。」

坂場「北海道に行って 決心をしたんです。 だから 間違いないと思います。」

麻子「原案? 『大草原の小さな家』は 原作じゃなくて原案なの?」

坂場「はい。 この小説は あくまで 原案にしたいと思います。 この作品の世界観の中で 我々が生きられる物語を これから生み出したいと思います。」

坂場家

玄関

なつ「できた? 鍵 頂戴。」

優「はい。 よいしょ…。」

なつ「ただいま!」

優「パパ いないよ。」

なつ「いなくても パパに ただいまって言いたいでしょ。」

優「ただいま! パパ ただいま!」

なつ「ハハ…。 よいしょ…。」

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