連続テレビ小説「なつぞら」第69話「なつよ、千遥のためにつくれ」【第12週】

仲「なっちゃんは 誰かを思い浮かべて 常盤御前を描いたの?」

なつ「あ… はい。 北海道にいる母を…。」

仲「うん やっぱり お母さんか…。 お母さんを描くのが 悪いわけじゃないんだけど 自分の母親には 優しさばかりを 求めしまいがちだからね。 お母さんだって 一人の女性だし 内面には もっと 怒りや苦しみ 悲しみだとか 子どもが見たくないものだって いっぱい持ってるはずだろ?」

なつ「はい…。 私は 子どもの気持ちばかり考えて 常盤御前のことを 考えてなかったかもしれません。」

麻子「私は 生い立ちだとか 理屈ばかり考えてました。」

仲「どれも大事なことだよ。 それに なっちゃんの悩みは正しいと思うよ。 子どもが見て 本当だと思ってくれるような絵を 僕らは 探し続けなきゃいけないんだから。 子どもの力を侮ったら それで終わりだ。」

なつ「子どもの力…。」

仲「ね。 マコちゃん。」

麻子「もちろんです。」

なつ「あの マコさん… さっきは すいませんでした。 生意気なこと言って。」

麻子「だから 謝らなくていいのよ。 口に出したことは 仕事で責任取るしかないのよ 私たちは。」

なつ「仕事で?」

麻子「じゃないと 本当に認めるなんて できないでしょ。」

仲「仕事で認め合うしかないのが アニメーターのつらいとこだ。 なっちゃんは もう アニメーターなんだから。」

なつ「はい。」

<なつよ 今は 頑張るしかないぞ。>

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