賢秀「あれから 何年たつか?」
良子「もう 7年。」
歌子「元気にしてるかねぇ 海の向こうで。」
暢子「よ~い… ドン!」
賢秀「おい 待て!」
良子「待って!」
比嘉家
暢子「うん。 ん…。 ニーニー 起きて。 ごはんだよ~。」
優子「ただいま。」
良子 歌子「お帰り。」
暢子「お帰り。」
優子「賢秀「は 大丈夫だった?」
良子「大丈夫。 ほら。」
優子「良子 今日は早かったね。」
良子「うん… あっ 明日 遅くなる。 いつもの勉強会。」
優子「大学時代のお友達? 分かった。 たまには 楽しんできたらいいさぁ。」
暢子「いいな~ たまには 料理もやってよ。」
良子「料理してない分 ちゃんと 給料から毎月お金入れてるさぁ。」
優子「いつもありがとうね。 暢子も もし就職したら もう 料理しなくていいからね。」
暢子「しんけん? うれしい! じゃあ お母ちゃんも うちが就職したら 内職やめたら? 売店の仕事に 畑もやって 内職も…。」
良子「ニーニーが ちゃんと働いてくれたら もう少し楽だのに。」
賢秀「先週 河川工事に行ったさ。」
暢子「起きてたわけ?」
良子「給料 前借したのに たった2時間でケンカして辞めたくせに。」
暢子「もらった分 一晩で全部飲んだくせに。」
歌子「結局 お母ちゃんが お金返しに行ったんだよ。」
賢秀「あのよ。 お前ら また寄ってたかって。」
優子「賢秀 気性がまっすぐだから。 家族のことも ちゃんと 考えてくれてるさぁ ねぇ。」
賢秀「そうそう じゃあ 頂きます。」
優子「頂きます。」
良子 歌子「頂きます。」
暢子「頂きます。」
善一「こんばんは。」
優子「どうしたんですか? こんな時間に。」
善一「実は 暢子ちゃんの就職…。」
暢子「うちの就職?」
善一「なかったことにしてくれって。」
暢子「えっ?」
良子「えっ 何で?」
善一「今日 賢秀がケンカした相手が…。」
賢秀「ん?」
暢子「えっ? えっ? ええっ?」