連続テレビ小説「ちむどんどん」21話「フーチャンプルーの涙」

翌朝

警官「では 失礼します。」

マスター「ご苦労さんです。」

優子「比嘉賢秀の母です。 この度は 本当に… 息子がご迷惑を。」

暢子「すみませんでした。」

マスター「ご苦労さんですね。」

暢子「これ 全部ニーニーが?」

優子「賢秀は どこに?」

マスター「遠くには 行ってないと思います。 ベロベロだったから。 お母さんには 気の毒だけど 壊れた椅子 割れた食器の代金は 弁償してね。 今日 営業できなかったら その分も営業補償もよ。」

優子「もちろんです。 本当に 申し訳ありません。」

マスター「うちの方は それでいいんですけど どうしても 賢秀君を 何が何でも 訴えるって 言ってる人がいて…。」

暢子「誰ですか?」

山原高等学校
音楽室

下地「絶対 訴えます!」

教頭「しかしね 告訴となると 父兄なんかにも知られるし 何も そんな 大げさな…。」

下地「大げさじゃありません! あの男がしたこと 酔っ払いの悪ふざけじゃありません。 音楽を愛する全ての人に対する 冒とくです!」

山原小中学校
職員室

教師「告訴?」

教師「良子先生のお兄さんを?」

教師「もしも 有罪になったら 良子先生も 仕事続けにくいんじゃない?」

教師「犯罪者の妹ってことに なってしまうわけ?」

山原村共同売店

善一「残念だけど お金は倍になるどころか 1セントも戻ってこないだろうな。 もう少し早く聞いてたら 絶対 賢秀を止めてたのに。」

暢子「ニーニー どこにいるのかね。」

善一「困ったね。 その店も弁償もだけど おじさんには 今回のお金は すぐに返すと言ってあるんだよね?」

優子「はい。」

善一「それに 暢子の東京行き。 賢秀が持ってくる金があるから 東京 行けると思ってたわけでしょ?」

比嘉家

優子「ただいま。」

暢子「どうだった?」

優子「下地先生には 会えなかった。 ちょうど 入れ違いで。 だけど 教頭先生は 学校としても 大げさにはしたくないと。 なるべく 当人同士で 穏便に済ませたいって。」

良子「つまり 下地先生さえ許してくれたら それで済むわけだよねぇ?」

優子「とにかく 会って ちゃんと謝らないと。」

良子「許してもらうしかないさぁ。 何が何でも。」

賢秀「(賢秀のいびき)カッ…。(せきこみ)」

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