連続テレビ小説「ちむどんどん」92話「愛と旅立ちのモーウイ」

東京・杉並 貸店舗

そのころ 暢子は…。

(鍵を開ける音)

坂田「よし。 どうぞ。 もともとは 魚屋をやられていた食堂で オーナーさんが ご高齢で店を畳まれて  状態は すごくいいんですよ。」

暢子「うん きれいですね。 それに 思ったより広い!」

和彦「うん。」

暢子「うん。」

坂田「2階は 住み込みの従業員のために 使っていたそうです。 行きましょう。」

2階

暢子「わあ… おおっ…。」

和彦「おおっ…。」

暢子「わ~! 広~い! こっちにも部屋がある。」

和彦「本当だ。」

坂田「ここまで ご覧いただいた物件の中では 一番かと。 ほかにも 内見予定の方がいるそうで 申し込まれる場合は できるだけ早めの方が。」

比嘉家

歌子「いい物件が見つかって よかったねえ。」

暢子「でも 家賃が ちょっと 予算オーバーなわけ。 もし失敗したら… 全財産なくして 借金だけが残ってしまう。 そう考えたら 決めるのが怖くなってしまって。 うちは 向いてないのかねぇ。」

歌子「大丈夫。 暢ネーネーは 昔から 食べ物屋さんをやる運命なわけよ。」

暢子「昔から?」

歌子「ヤング大会。 うちは 忘れないよ?」

回想

暢子「やんばるナポリタン 1丁!」

暢子「楽しい。 知らない人に食べてもらえるの デージうれしい!」

暢子「東京に行って 料理人になりたい。」

回想終了

暢子「ありがとう。」

歌子「何もしてあげられないけど 聞くことだけはできるから。 いつでも電話して。」

暢子「うん… またね。」

沖縄料理店・あまゆ

暢子「よし 決めた。」

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