沖縄・小浜島
さてさて それから しばらくしてのこと
道中
恵理「容子さ~ん!」
容子「恵理ちゃ~ん!」
容子さん 柴田君 栞ちゃん一家は ついに 沖縄・小浜島に 引っ越してきたのでした ウェルカム 沖縄さ 容子さん 柴田君 栞ちゃん
柴田家
容子「みんな ありがとう」
柴田「ありがとうございます」
勝子「何 言ってるわけ? 容子さん いい家になりそうだね」
祥子「そうですね」
容子「そうかな 大丈夫かな これから」
ハナ「大丈夫さ おばぁが保証するよ」
容子「本当? それって すごい! うれしい」
恵理「おばぁが保証するなら 大丈夫ですよ」
ハナ「そうよ」
文也「そういえば 今日 お父さんは?」
勝子「置いてきた こういう時 男は使えないから」
文也「えっ?」
柴田「あの… どうもすみません」
勝子「いや いや そういう意味じゃないよ」
恵理「よかったね 文也君 柴田さん 来てくれて」
柴田「えっ…? 文也君… 似ている」
容子「はい これ 運んで!」
柴田「…はい」
市場
恵文「何で こうなるわけ?! まったく」
女「ちょっと文ちゃん 怠けたら 勝子さんに言うよ」
恵文「はい はい いらっしゃいね はい いらっしゃい!」
恵文「おお~っ! ウェルカムです! うちはね 美人割引があるからね いらっしゃい どんどん 安くしちゃうからさ!」
柴田家
ハナ・勝子「うん?」
恵理「どうしたわけ?」
勝子「まあ いいか」
ハナ「うん」
こはぐら壮
祥子「お店にするんですよね? あっ 民宿でしたっけ?」
容子「うん 今まだ 調理師の勉強中なんだけどね なんか 恵理ちゃんみたいでしょう?」
恵理「えっ?」
文也「だからよ」
恵理「うん?」
容子「ゆくゆくはさ 栞みたいに いろんなアレルギーを持ってる子が 安心して食べられるメニューとか 作りたいんだよね そういう宿にしてさ どんなアレルギーがあっても すぐ対応して食事できるみたいなさ そうするとさ 恵理ちゃんや文也君に いろいろ教わって できるしね」
恵理「はい」
祥子「すごい いいと思います」
勝子「すばらしいね 容子さん」
古波蔵家
恵文「ああ… つまらんね… 小浜は 楽しいんだはね…」
島袋「どうしました? 食べないんですか? おいしいですよ 勝子さんが作ってくれた料理は 食べないんだったら いただきましょうね」
恵文「食べるよ! おいしいのは 分かっているのに!」
島袋「おいしいですよ」
恵文「ああ つまらんね… 何か面白いこtは ないのかね?!」
恵尚「はいさ~い! 古波蔵恵尚のご帰還ぞ~!」
恵文「恵尚!」
恵尚「あきじぇ! これだけしかいないわけ?!」
恵文「みんな 小浜へ行ったさ」
恵尚「あ~っ…」
恵文「いや いや いや いや… よく帰ってきたね 恵尚 それ 何? それ」
恵尚「えっ? アッハッハッハ… いや いや いや それがさ… 俺 旅先で いろいろ考えたわけよ オヤジさん で 思ったわけ これからのビジネスチャンスは 日本だけでは ないのではないかと これからは もっと 世界に 目を向けるべきではないのかと そして 今 最も ビジネスチャンスを 秘めている国が 中国さ!」
恵文「中国?」
恵尚「そうさ! 今 まさに 新しく開発しようと しているのが こちら! ゴーヤーマン・チャイナ! どんなね?」
恵文「わ~っ! いや~ やったね やったね やったね やったね…」
恵尚「はあ~… 何か 盛り上がらないね 何でか…? 何か リアクションとれ お前も!」
島袋「落ちたんに ほら! あ~っ! もったいない おいしいのにやあ…」
恵尚「ごめんなさい」
恵尚「いいから いいから 恵尚 飲もうね 飲もうね 飲もうね…」
こはぐら壮
恵理「東京は どうしてますかね…」
容子「うん 大丈夫かな…」
柴田「大丈夫ですよ みんな いますから」
容子「うん…」
ハナ「たとえ 離れていても 心は つながっているさ」
勝子「うん」
ハナ「大丈夫よ 心のきずなは 相手を思いやる気持ちがあれば ずっと ずっと 切れないさ」
容子「そうか」
一風館
島田「大丈夫かね? 真理亜ちゃん」
真理亜「ああ… はい」
島田「そうか それは よかった」
北栄総合病院
奈々子「もしもし? …ああ 恵尚さん えっ そうなの? 今 那覇? そう 帰ってきたんだ 旅から おかえり え? いいよ いいよ こっち来なくて しばらく ゆっくりしてなさい こっちは それどころじゃないの 帰ってきても面倒見てられないし 私がいいって言うまで そこでステイ! 分かった? ステイよ ステイ じゃあね」