土曜ドラマシリーズ 「ちゅらさん4」最終話「ゆんたく三姉妹」

東京・一風館

柴田「容子さん どうしたんですか?」

容子「うん まあね…」

真理亜「何? みんな集めて 何なのよ?」

容子「うん… 何か感じない?」

真理亜「『何か』って?」

容子「まあ いい まだかな…」

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柴田「何がです?」

容子「ごめん もうちょっと待って そしたら 話すから」

柴田「『話す』って 何をですか?」

真理亜「分かった! もしかして 2人目 妊娠?」

みづえ「えっ?」

島田「そうなの?!」

柴田「えっ? えっ?」

容子「違います すみません」

(ドアの開く音)

奈々子「ただいま! あら? 何なんですか? この明らかに 期待はずれな空気」

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容子「ごめん そういうことじゃなくてさ」

柴田「容子さん 一体 何なんですか?」

容子「え~…」

真理亜「うん?」

容子「感じた?」

真理亜「この感じ… ひょっとして ひょっとして あいつが! あいつが…」

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一同「はっ?」

真理亜「うん?」

恵理「どうも~!」

容子「…来た」

奈々子「何 今の? 分かるの?」

真理亜「分かっちゃうのよ これが」

恵理「えっ? 何がですか? …っていうか 容子さん どうしたんですか?」

容子「うん ありがとう 恵理ちゃん ごめんね」

恵理「いえ いいんですけど… うん?」

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容子「あのね 私 今から… 何ていうか ものすごく唐突っていうか バカみたいっていうか 考えが メチャクチャっていうか 無鉄砲っていうか そういう話をするのね だから どうしても そばに 恵理ちゃんに いてほしいなあと思ったのよ」

恵理「えっ?」

容子「だって そんなことする人って 私 この世界に 恵理ちゃんしか知らないし 普通の人の感覚だと『何それ? 何考えてるの?』みたいになさ そんな人って 他にいないし」

恵理「はあ…」

容子「その人に そばにいてくれると心強いな って 思ったのよね」

恵理「はあ… それは どうも」

容子「何かね 突然 思いついたら もう 頭から離れなくなって もう理屈じゃないっていうか そんなバカなって思うんだけど もう無理なのよ どうしても抑えられないの この気持ちを ね? 恵理ちゃんみたいでしょう? ね?」

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恵理「うん?」

真理亜「確かに」

容子「でしょう?」

恵理「あの 容子さん そろそろ 本題に入っていただかないと さすがに私も だんだん落ち込んできたんですけど」

容子「えっ? ああ ごめん あの… え~と 私 柴田容子 突然ですが… 沖縄・小浜島に 移住しようと思います!」

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恵理・真理亜「え~っ?!」

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みづえ・島田・奈々子「え~っ?!」

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柴田「よかった~ 何だ 沖縄に移住か… え~っ! し… 失礼しました」

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容子「最初のきっかけはさ 栞なんだ 栞 みんな知ってるみたいに 結構 体 弱くてさ アレルギーもあって ただね 別に 沖縄に行ったからって 治るわけじゃないし… でもね 何かさ 何か 自然の中とか いいかなって思ったりとか…」

みづえ「そう…」

容子「それに 栞にさ『恵理ちゃんみたいな女の子に なってもらいたいな』って そういう気持ちも あったりとかさ 何かね いろんな気持ちなの」

恵理「容子さん…」

容子「そしたらね 恵理ちゃん これがね 空から降ってきたの」

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恵理「はい! これ…! ずっと昔の うちのチラシ…」

容子「運命でしょう? これは」

恵理「…はい」

容子「でもね 東京が嫌だとか 一風館が嫌だなんて気持ちは みじんもないのよ みじんも!『みじんもない』っていう言葉 使い方 合ってる?」

奈々子「合ってると思う」

容子「ありがとう」

容子「ないの みじんも!」

みづえ「分かるわよ 容子さんはね 卒業するのよ ここをね」

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島田「卒業か うん うん」

柴田「あの…」

容子「あっ ごめん 柴田君 いい?」

柴田「あの… 僕も 一緒ですよね?」

容子「何言ってるの?! 当たり前じゃないの!」

柴田「ああ よかった! 置いてかれるのかと思った…」

奈々子「あっ でも 小浜で何するの? 容子さん」

容子「ごめん それは まだ」

奈々子「わっ! 本当 あんたみたい」

恵理「だからよ! フフフ …はあ?!」

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