連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第93話「来るべき時が来た」

あらすじ

茂(向井理)は豊川(眞島秀和)に対し、「テレビくん」には何かが足りない、と言う。子供に受けるための何が足りないのか、考えた果てに茂は「テレビくん」にかわいらしさが不足していることに気づく。布美枝(松下奈緒)は茂の助けになろうとして、テレビに関する雑誌の切り抜き記事を集める。苦心の末にとうとう「テレビくん」が完成。豊川は作品の出来栄えを絶賛する。

93話ネタバレ

水木家

居間

茂「子供に受けるには 何か足らんような気がするんです。」

豊川「う~む。」

茂「何かが足らんのか どこか違っとるのか…。 ああ そげだ! 『テレビくん』には かわいらしさが足らんですな。」

豊川「かわいらしさですか…?」

茂「特別な子供という事に とらわれすぎて 少々 怖い顔になっとります。」

豊川「ああ なるほど…。」

茂「これでは 転校してきても 学校の人気者にはなれんですよ。」

豊川「この奇妙な顔も 面白いと思うんですがね。 いや… やはり 先生のおっしゃるとおりだ。 『テレビくん』は かわいい方が 物語の奇妙な味わいが かえって 引き立てますね。」

茂「そのとおり! あんた ええ事を言う。 自分も そういう感じがしとったですよ。」

豊川「先生 出来上がりが 楽しみなってきましたよ。」

仕事部屋

茂「はあ~ こんな顔じゃない。 かわいいだけじゃ ダメだ。 この子には 不思議な力があるんだけん。」

<子供に好かれる かわいらしい 『テレビくん』を描くために 茂は 何枚も 何枚も 描き直し続けました>

茂「ふ~っ… ふ~っ。」

乾物屋

和枝「いつも ありがとね。 毎度 どうも~。」

山田家

靖代「スタミナのつく食べ物ねえ…。」

布美枝「はい。」

徳子「精がつくって言ったら ウナギかなあ やっぱり。」

靖代「そうだわねえ。」

布美枝「ウナギは 無理です。 テレビ買ったばっかりで 食費 限りなく ゼロに近くて。」

靖代 徳子「あららら…。」

和枝「ん? ウナギが どうしたって?」

靖代「何か 先生にね 精のつく食べ物を 食べさせてあげたいんだってさ。」

徳子「この蒸し暑いのにさ 部屋に閉じこもって 描き続けてるらしいよ。」

和枝「ふ~ん。 でもさ 漫画ってのは 頭脳労働でしょう。 頭が す~っと さえるような ものが いいんじゃないの?」

布美枝「いえ 漫画は 肉体労働です。 うちの人 全身で描いとるんで もう 汗だくになって…。」

和枝「ふ~ん それで 精のつくものか。」

布美枝「せめて おいしくて 栄養のなるものをと 毎日 献立を考えるんですけど どうしても マンネリになってしまって…。」

和枝「じゃあさ 干しアワビなんか どう? この間 テレビで言ってたのよ。 あれは スタミナがつくんだって。」

布美枝「アワビも無理です~。」

徳子「だったら ギョーザは? ニンニク たっぷり入れてさ。」

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