連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第63話「1965-1976」【第14週】

あらすじ

るい(深津絵里)は女の子を出産し、その子にひなたと名前をつけました。それから10年の時が流れて、1975年。ひなた(新津ちせ)は時代劇が大好きな女の子に成長しました。夏休みに入り、ひなたは一子(市川実日子)の娘の一恵と一緒に遊んでばかり。るいはそんなひなたを心配するのですが、話を全然聞きません。そんなある日、夕立でずぶぬれになったひなたは、クラスメイトの小夜子が雨宿りをしているのを目にして…。

63ネタバレ

病院

待合所

テレビ『続いて 芸能の話題です。 俳優の桃山団五郎さんが…』。

(産声)

テレビ『二代目 桃山剣之介を 襲名しました』。

<In a time not so long ago>

分娩室

「おめでとうございます。」

回想・るい「なれるかな… お母さんに…。」

<Durig the period of economic growth in Japan, a baby girl was born>

賀茂川

2人♬『Life can be so sweet On the sunny side of the Street』

るい「あ…。」

2人「ひなた。」

るい「ひなた。」

<After a song dear to their hearts, her parents named her Hinata>

大月家

回転焼き屋・大月

修治「おばちゃん 回転焼き頂戴!」

哲也「俺も!」

るい「ええけど お小遣い足りるんか?」

貞雄「コーチのおごりや!」

るい「えっ?」

錠一郎「あ~ 食べさせたって。 戦勝祝いや。」

るい「また もう…。」

<Time passed. The family are of three…>

吉之丞「も~ろた!」

るい「あっ!」

「返せよ!」

「返せ!」

るい「こら!」

錠一郎「こら けんかは あかんで。」

(争う声)

ひなた「よなぬか!」

るい「ひなた。」

ひなた「善良な民の糧を奪うとは 不届き至極!」

子供たち「はあ?」

ひなた「成敗いたす!」

るい「ひなた やめなさい。」

(笑い声)

ひなた「笑うな!」

錠一郎「ひなた 大丈夫か?」

ひなた「お父ちゃん…。」

錠一郎「ほら。」

<ひなたは 時代劇が大好きな女の子に成長しました>

ひなた「おいしい!」

錠一郎「そらあ おいしいよ。」

居間

『暗闇でしか 見えぬものがある。 暗闇でしか 聴こえぬ歌がある』。

『黍之丞…』。

ひなた「スチャッ!」

テレビ『見参!』。

ひなた「見参!」

錠一郎「よっ! ひなた かっこええぞ。」

ひなた「やあ! たあ!」

『うわあ…!』。

『てや!』。

ひなた「はっ! とう!」

錠一郎「うわあ…。」

ひなた「たあ!」

『うわあ!』。

<二代目 モモケンこと 桃山剣之介は 父である初代 モモケンの代表作 『棗 黍之丞』シリーズのテレビ版に主演し 人気を博しています>

錠一郎「ひなた。 ひなた。 すいかやで 食べ。」

ひなた「あっ! 頂きます!」

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