連続テレビ小説「あまちゃん」126回「おらたちの大逆転」

天野家

大吉「ただいま! 夏ばっぱ帰ってきたぞ!」

かつ枝「早かったなあ!」

<2週間の入院を経て 夏ばっぱは 自宅療養になりました>

長内「見ろ 見ろ 見ろ! 立派なベッドが来たぞ!」

夏「何だよ 大げさだなあ! 大げさだ!」

(電話の呼び鈴)

花巻「はいはい! お おおお! ちょっと待ってや! 春子さん アキ アキ!」

春子「はい もしもし! ああ ああ ああ…。 え? ちょい待って。 嘘でしょう!?」

美寿々「どうしたの 春ちゃん!」

春子「受かったって。」

大吉「『うがった』?」

春子「あの子 映画出るんだって。 鈴鹿ひろ美と ダブル主演で。」

大吉「じぇじぇじぇじぇ!」

春子「どうしよう アキ 主題歌『潮騒のメモリー』歌うかもしれない!」

菅原「おお!」

大吉「もしもしアキちゃん いがったな! 聞いたど! これは北鉄や 観光協会にとっても 明るいニュースだべ!」

菅原「足立君 早速 ホームページの アップ画面さ トップするか!」

ヒロシ「はい! もしもし アキちゃん!」

無頼鮨

アキ「あ ストーブさんにも お礼言わねば。」

天野家

ヒロシ「俺? 何 何?」

無頼鮨

アキ「ストーブさんが撮ってくれた 本気獲(ど)りの動画あるべ。 あれが決め手になったんだど! ありがどう!」

天野家

ヒロシ「いやいや 何か…。」

電話・アキ『何?』

ヒロシ「何か アキちゃんが 遠くさ 行ってしまったみでえだ。」

無頼鮨

アキ「ストーブさん。」

電話・ヒロシ『でも。』

天野家

ヒロシ「俺の気持ちは 変わんねえがら。」

(大声で話す声)

ヒロシ「今も好きだから。」

無頼鮨

アキ「ごめん 全然聞こえねえ!」

天野家

(大声で話す声)

ヒロシ「おめでとう!」

無頼鮨

アキ「ありがどう!」

天野家

一同「おめでどう!」

ヒロシ「ありがとうって!」

長内「アキちゃん おめでとう! バンザイ!」

ヒロシ「聞こえるね?」

黒川家

<それから 程なくして 台本が送られてきました。 鈴鹿さんの役名は 当時のまんま 鈴鹿島のひろ美で 鈴鹿ひろ美。 そして その娘の役名は 鈴鹿アキ。 何だか鈴鹿さんの 養子になったようで うれしいような 子っ恥ずかしいような感じです>

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