愛の職場
堀川「なんとか お目こぼし頂くことは…。」
「う~ん…。」
愛「分かりました。 では。」
真衣「クビ?」
愛「うん。 さっき人事に言われた。 おとなしく従うなら 懲戒解雇じゃなくて 自己都合退職にはしてやるって。」
菜摘「でも それって おかしくない? 愛が何かやったわけじゃないじゃない。」
愛「まあ 最後はチャトレを理由にされたよ。 ハハハ。」
真衣「えっ 私 言ってないからね。」
愛「分かってるよ。 まあ でも いい機会だったと思って。」
真衣「いい機会?」
愛「うん。 正直 私 社名でしか会社選ばなかったからさ。 人の目ばっか気にして。 だから 自分が何の仕事をしたいのか この機会に考えてみようかと思って。 あれ~? 何か もしかして哀れんでます?」
2人「いや。」
愛「ハハハハ。 何かさ 何だろう… 私 今 すっごい すがすがしいんだようね 不思議なんだけど。 だから 大丈夫。 心配しないで。」
真衣「分かった。」
愛「うん。」
菜摘「そうだ。 ハナちゃんって子は どうしたの?」
愛「おととい 不起訴が決まりました~! イエ~イ!」
菜摘「よかったね。 そう。」
愛「いや何か 取り調べやら何やらで 連絡控えてって言われてたんだけど 今日 久しぶりに会えるんだよ みんなとも。 ハナの不起訴祝いに かこつけての オタ飲み。」
(笑い声)
真衣「そういうことね。」
愛「そう。 オタ飲み 行く人? え~。 みんな独身で彼女なしだよ?」
真衣「え… それとこれとは ねえ…。」
愛「行こうよ!」