連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第119話「妖怪いそがし」

客間

喜子「もしもし 鬼太郎さん いますか?」

オルゴール♬~『星に願いを』

藍子「叔父ちゃんと デパート行くと 楽しいよ。 オモチャ売り場も 文房具売り場も ゆっくり 見られた。」

布美枝「すまんね お金は 後で。」

貴司「ええって。」

オルゴール♬~『星に願いを』

貴司「それより 姉ちゃん。 ちょっこし 気になる事があるんだけど。」

夫婦の寝室

貴司「買い物の帰りに 商店街 歩いとったらな 子供やちが 『ゲゲゲの歌』 歌いながら歩いとったんだよ。」

布美枝「よう 歌ってくれとるのよ。 あの歌 人気あるけんね。」

貴司「藍子…。 俺の後ろに 隠れたぞ。」

布美枝「え?」

回想

子供達♬『ゲッ ゲッ ゲゲゲのゲー 朝は寝床で グーグーグー』

回想終了

貴司「俺には よう分からんけど 藍子 水木しげるの娘だからって 何か言われとるんじゃないかな? 姉ちゃん 何か聞いとらんか?」

布美枝「あ…。」

回想

藍子「だって 嫌なんだもん。 お父ちゃんの漫画の事 知られるの。」

布美枝「悲しいよ 藍子が そげな事 言うなんて。」

藍子「え?」

回想終了

布美枝「藍子 あの時 それ言おうとしてたんだ。」

貴司「よし これで あと20年は 使えるぞ。」

布美枝「なあ 貴司。」

貴司「ん?」

布美枝「私 お父ちゃんが漫画家だって事 ずっと 誇りに思っとった。」

貴司「うん。」

布美枝「だけん 水木しげるの名前のせいで 藍子が傷ついとるなんて 考えもせんだった。 鈍いなあ 私。」

貴司「姉ちゃん。」

布美枝「あの子 学校の作文に 家族で 高尾山に 登山した話 書いたの。 一度も登った事ないのに。 なして そげな作り話 書くのか 不思議だったけど…。 あれは… 自分の夢を 書いとったんだわ。 気づいてやれなくて かわいそうな事したわ。」

貴司「そげか…。」

布美枝「『妖怪 いそがし』に 取りつかれとったのは 私かもしれん。」

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク