純「ねえ 愛君さ 家族に連絡してみたら?」
愛「いや。」
純「だって ずっと連絡とってないんでしょう こっち来てから。」
愛「ああ そうですね。」
純「腕時計さ さっきも見てたけど いつか言ってたよね。 昔 家を出て時から ずっと止まってるって。」
愛「ええ。」
純「ずっと 心に引っ掛かってるんでしょう? 自分のせいで家族がバラバラになったんじゃないかって? ご両親とも ちゃんと仲直りしてないし 出来れば 純君が亡くなる前のような家族に戻りたいって。 っていうか私もそうなってほしいし。」
愛「でも 今更 僕が何をしても それに ウチの 父と母は もう離婚してるわけだし。」
純「諦めちゃダメだよ。 とりあえず 誠ちゃんに連絡してみたら? 誠ちゃんも きっと愛君と同じこと思ってると思うから。」
誠「もしもし なに 愛ちゃん?」
愛「誠 いや 久しぶりだから 元気かなと思って 誠 今どこにいるんだ?」
誠「宮古やけど?」
愛「え?」
扉が開く
誠「純さん ウチもここで働かせてくれへんかな?」
純「え? え?」