小原家
子供部屋
糸子「よし!」
糸子「はあ~。 でけた~。」
<よう考えたら 丸2日 寝てませんでした>
糸子「ええんちゃう? フッ。」
居間
糸子「なあ 見て 見て!」
(歓声)
糸子「ええやろ? ええなあ これ なあ?」
妹達「ええなあ!」
糸子「後ろも見て!」
(歓声)
糸子「こんな人 百貨店に いちゃったら 何や 話したなるやろ? ついていきたなるやろ?」
一同「なる なる!」
糸子「お父ちゃん どない?」
善作「お前な そのまま着ていけ それ。」
糸子「え?」
善作「その何や 支配人か? 待ち伏せして 頭下げて 風呂敷広げて 見てもらうやら そんな かったるい事せんとやな その おっさんの目の前に お前 それ着て ば~ん 出て行ってやな『これです』言うちゃれ!」
糸子「はあ!」
善作「その方が 話 早い! ほんで おもろい!」
糸子「うん そやなあ!」
<さえてる。 さえてるわ お父ちゃん 案外 洋服屋のんが 向いてんちゃうやろか>
木岡履物店
糸子「おはようさ~ん! おっちゃん おばちゃん!」
木岡「えらい格好して 糸ちゃん どないしたん?」
糸子「おっちゃん 朝早う堪忍やけどな 靴 売ってほしいねん。」
木岡「靴?」
糸子「うん。 ほんで 堪忍やけど つけで頼むわ。」
木岡「つけかいな?」
岸和田商店街
<ほんな訳で うちは初めて 自前のハイヒールで 岸和田商店街を歩く事に なりました。 根岸先生は 言うてた>
回想
根岸「堂々としなさい。 洋服を着て胸を張って 歩くという事を あなたの使命だと 思いなさい。」
回想終了
<脚 寒いけど うちは負けへんで!>