連続テレビ小説「カーネーション」第79回「明るい未来」【第14週】

夜中

(犬の遠吠え)

(柱時計の時報)

<まだ 2時か…。 はあ~ はよ 朝なれへんかなあ…>

『あっ!』

『ああ 何や?』

糸子「何これ? 何で 真っ暗なん?」

八重子「何?!」

昌子「きゃあ~! 何?!」

昌子「やめて! うわあ~!」

八重子「きゃあ~! 泥棒!」

糸子「泥棒?!」

昌子「泥棒?!」

八重子「泥棒?!」

「あ… ない! この女か?!」

「お前らか?! リュック… リュックがない。」

「てめえらだろ?!」

糸子「お前らが 取ったんやろ?! そんな顔してるわ お前ら!」

「そのカバン 見せてみろ!」

『泥棒だ~! 1階から逃げたぞ~!』

(物音)

昌子「先生?」

八重子「糸ちゃん?」

昌子 八重子「きゃ~!」

昌子「こっちです! 泥棒 こっち!」

糸子「ちょっと あんた 待ち! あんた ああ!」

「全く ふざけやがって!」

「危ねえなあ。」

「一応 警察にも 電話したんですけどね 最近 よくあるらしくて『被害が なかったんなら よしと して下さい』って。」

「何だ そりゃ?! 早く とっつかまえろよ!」

<怒ってる人らも いちゃあったけど とりあえず うちらは 明日に備えて 寝よ ちゅう事になりました>

昌子「八重子さん しっかり こうですよ!」

八重子「せやけど もう よう寝えへんわ… とりあえず 横になるだけな。」

昌子「おやすみなさい。」

八重子「おやすみ。」

糸子「おやすみ。」

昌子「おやすみなさい。」

八重子「おやすみ。」

『さっき 下で『泥棒だ!』って 行った奴 あいつは グルだな。』

『大人の声だったろ。 そいつが 元締めじゃねえか?』

『畜生めが! 一人でも とっつかまえてりゃ 縛り上げて 吐かせられたのによ。』

『まだ その辺 うろついてんじゃねえか?』

『見つけたら タダじゃおかねえからな 畜生。』

翌朝

(小鳥の鳴き声)

糸子「はれ? どこ 行った?! どこ 行った?! はっ!」

昌子「何ですか?」

八重子「今度は どないした?」

糸子「女の子…。」

昌子 八重子「女の子?」

糸子「はっ?! はっ…。」

昌子「ああ?!」

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