連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第72話「1976-1983」【第15週】

大月家

回転焼き屋・大月

「3つください。」

るい「あっ 3つ。 は~い。 は~い。 ありがとうございます。 おおきに。」

「ありがとう。」

るい「ありがとうございました。」

「ありがとうございます。」

ひなた「ただいま。」

るい「お帰り。」

ひなた「お母ちゃん。」

るい「何?」

ひなた「回転焼きの生地て 何で出来てるん?」

るい「水と小麦粉とお砂糖や。」

ひなた「そんだけ?」

るい「ベーキングパウダーと水あめも 入れるけど。」

ひなた「ふ~ん…。 焼いてみよかな。」

るい「えっ?」

ひなた「回転焼き。」

るい「えっ… えっ? 何? 急に。」

ひなた「いいや~ん。 これか。 よいしょ。」

るい「あかん。」

ひなた「えっ。」

るい「先にカス取らんと。 掃除してから焼かんと 生地が汚れる。」

ひなた「そうか。」

るい「はい。 いいよ。」

ひなた「うん?」

るい「はい。」

ひなた「はい。」

るい「じゃあ ラードから。」

ひなた「はい。」

るい「ちょっとずつな。」

ひなた「うん。」

るい「多すぎたら ムラになる。」

ひなた「うん。」

るい「ああ 多い 多い 多い 多い。 多い。 はい。 丁寧に。 そうそう うん。」

るい「あっ あかん あかん あかん あかん! そないに ぎょうさん入れたら あかん…。 あかんて!」

ひなた「そうかて 大きい方が お客さん喜ぶやん。」

るい「そういうことやあらへんの。 あっ 多すぎる。」

ひなた「いいやん。」

るい「もう…。」

るい「あか~ん。 あんこが多すぎる。 そうそう…。 あ~ もっと真ん中に。」

ひなた「こう?」

るい「そう そう そう…。 もっと もっと 真ん中に。」

ひなた「分かってるよ。」

るい「ほら ほら ほら こっちの生地にも はよ のせんと あんこが きれいに沈んでくれへんで。」

ひなた「分かってるて。 注文多いなあ。」

るい「そうそう そうそう。」

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