連続テレビ小説「ちむどんどん」71話「ウークイの夜」

東洋新聞
学芸部

和彦「はぁ…。」

田良島「大野の件は 聞いているよな? 東洋グラフ移ったら すぐに パリに たつそうだ。 本人の希望で 送別会は辞退したいと。 で 早速 仕事の話なんだが…。」

和彦「すいません。 少し 時間を下さい。 まだ 気持ちの整理がつかなくて。」

田良島「無理もない。 しばらく ゆっくり休め。」

和彦「ありがとうございます。」

田良島「…とでも言ってもらえると思ったか? お前の煮えきらない態度と 余計な優しさのせいで 大野も 暢子ちゃんも 傷ついた。」

田良島「婚約者と幼なじみのはざまで さんざん 迷走したあげく 土壇場で 婚約者に 別れを切り出そうとしたら 逆に振られて傷つき それでは こっちと幼なじみに告白したら そっちにも拒絶された。 ハッハッハ!」

田良島「つまり 今のお前は 穴があったら 入りたいくらい みっともない上に 大野への罪悪感と暢子ちゃんへの未練で パンク寸前! お前の犯した罪と受けた罰を解剖すると おおよそ そういうことか?」

和彦「まあ 大体…。 いや ものすごく 正確に そのとおりです。」

田良島「お望みなら この中間管理職が いくらでも慰めてやるぞ。」

和彦「結構です。 何だか 急に 猛烈に 仕事がしたくなりました。」

田良島「(拍手)はい。 で 仕事の話。 沖縄 行けそうだ。」

和彦「えっ 遺骨収集の嘉手刈源次さん 取材 オーケーしてくれたんですか?」

田良島「人づてに 奥さんに 事情を話したら『本人は 口数少ないから 取材に応えるか分からないが 現場に同行する分には 構わない』と。 今日は 仲間の方たちと山の中で 収集作業をするそうだ。 場所は ここ。」

和彦「今日?」

田良島「急げ。 今すぐ空港に向かえば間に合う。」

和彦「分かりました。」

田良島「ただし この取材は 一旦自腹だ。」

和彦「えっ?」

田良島「すぐ記事にするスケベ心で 会う相手じゃないし 上を説得する時間なんかないから 取材費も下りない。 でも お前は 沖縄をテーマにしたいんだろ? それなら 今 行くしかない。」

和彦「はい。」

田良島「よし いい根性だ。 で これ。 カンパ。」

和彦「ありがとうございます。 でも どうやって 嘉手刈さんの奥さんと連絡を?」

田良島「連絡を取ってくれたご本人に 聞いてみろ。」

田良島「オーナー 若者へのカンパ ありがとうございます。」

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