古波蔵家
恵尚「やっぱり 古波蔵家には 俺がいないとねえ…。 それによ… この責任感の強い 古波蔵恵尚としては なんとしてでも この社長を 助けようじゃないかと… そう思った訳さ。 アッハハハ…。」
恵文「格好いいねえ 恵尚! これで 寂しくないさぁ!」
誠「やっぱり お兄さんは 一味 違いますねえ!」
恵尚「だろう?!」
ハナ「(せきばらい)」
恵尚「何 おばぁ?」
勝子「さっき 奈々子ちゃんから 電話があったさ。 約束を守るまでは 帰さないで下さいって…。」
恵尚「う…。」
恵文「なんで… 恵尚。 情けないねえ 嫁さんの尻にしかれて…。」
恵尚「おやじさんには 言われたくないよ!」
恵文「なんで?!」
恵尚「なんでもさあ!」
ハナ「ダメな親子だねえ。」
恵尚「話に加われ 正一!」
島袋「あ イタ! え?」
一風館
中庭
文也「へえ~…。」
恵理「なんか 夫婦って みんな 面白いね。 夫婦だけじゃなくて 人が人を 思う気持っていうかさ… たくさん あるんだなあって思った。」
文也「うん… そうだよなあ。 あ… 恵理が 言ってた 患者さん…。」
恵理「あぁ 紺野さん?」
文也「…だっけ? 旦那さんが 恵理が行くと すぐ出かけちゃうっていう…。」
恵理「うん…。」
文也「きっと その夫婦もさ 間違えでは ないんだろうな そういう夫婦なのかもね。」
恵理「…うん。 そうだよね。 そうかも しれないね。」
文也「うん…。 頑張ろうね。」
恵理「うん。 頑張ろうね。」
北栄総合病院
廊下
恵理「おはようございます!」
訪問看護科
奈々子「もしもし…。 あ… ちょっと 待って下さい! もしもし? もしもし?」
恵理「おはようございます! どうかしました?」
奈々子「うん。 あの… 紺野さんなんだけど…。」
恵理「はい。 どうしました? 急変ですか?」
奈々子「あ いや…。 そうじゃなくて…。」
恵理「え?」
奈々子「担当を替えてくれって…。」
恵理「え?」