愛の部屋
愛「(ため息)どうしよう。 気付いたかな。」
(チャイム)
愛「あ…。 は~い。」
瓜田「お届け物です。」
愛「あっ… いや…。(せきこみ)」
瓜田の部屋
愛「(せきこみ)すみませ~ん! すみま…。」
瓜田「(鼻歌)」
愛「誰か~! すみませ…。 すみませ~ん! 誰か~!」
(物音)
瓜田「卵パックって 防音効果があるらしいんですよ。 知ってました? おなかすいたでしょう。 そろそろ…。 歌どおりでしょ。 ハナが 歌みたいに うまく焼けない って言うから だから 僕が練習して うまく焼けるようになったんですよ。 フフ…。 ハナのためなら え~んやこ~らですよ。」
愛「うっ… ん…。(せきこみ)」
瓜田「ハナ 本当は気付いてたと思うんですよ。 俺が いろいろ やってるって。 だって アカウントの名前 スイカですよ。 ハハハハハ! それが分かってて あなたに 伝えなかったんだと思うんです。 楽しんでたっていうか ハハハハ…。 漢字で書いてみろよ。」
愛「へ?」
瓜田「スイカって 漢字で書けって言ってんだよ! はあ!? 何で気付かないんだよ! 俺は こんなにハナのことを考えてんのに! こんなの不公平だろ!」
瓜田「だから…。 教えてあげなきゃって思うんですよ。 あいつ バカだから。 俺が こんなにも怒ってるって!」
愛「(叫び声)」
瓜田「おい!」
愛「(泣き声)」
取調室
愛「それが真実です。 瓜田は 野放しにしてはいけない人間です。 だから 私は瓜田を押しました。」
聖護院「あなた 嘘ついていますよね。 嘘 ついてますよね?」