連続テレビ小説「カーネーション」第28回「私を見て」【第5週】

玄関前

(車のエンジン音)

糸子「おおきに。」

正一「気ぃ付けてな。」

糸子「うん…。 あのな。」

正一「うん?」

糸子「おじいちゃんらに『また来るよって 元気 出してな』って 言うといて。」

正一「言うとく。 まあな おじいちゃんらも お前の事が 好きで好きで しょうがないんや。」

糸子「ウフフッ… うん! おおきに。」

正一「また おいで。」

糸子「うん!」

小原家

小原呉服店

糸子「ほんまに空っぽや…。」

<こない反物 売ってしもて 店は どないなんねやろう…>

善作「何や お前 帰っちゃったんか?」

糸子「お父ちゃん ミシン ほんま おおきに…。」

善作「何をボサッとしてんねや! 早うせな 仕事 間に合わへんぞ!」

糸子「は… せやった!」

「こんにちは。 あれ!」

一同「いらっしゃい!」

善作「あ 毎度~。 お嬢ちゃんの晴れ着 出来てますんで。」

「ちょっと どないしたん これ?」

善作「やかまして すいませんなあ。 糸子! お客さんや。 ミシン やめえ!」

糸子「はい!」

善作「うちとこ 洋裁も 始めましてん。 こっちの方も ごひいきに お願いします。」

「ふう~ん。」

<ミシンが来てから それまで 2階で こっそりやってた洋裁を 今度は 店で 堂々と やるようになりました。 お父ちゃんが『そないしよう』て言いました>

居間

<1月1日。 けど 今年の今日は お正月やなくて 納品の前の日ぃです>

♬~(ラジオ『春の海』)

(ミシンの音)

<気ぃ付いたら いつの間にか 勘助が来とって>

ハル「あんたらも 食べり。」

妹達「うん。」

ハル「おおきになあ。 お母ちゃん 八重子さんに よろしゅう言うといてや。」

勘助「うん。」

ハル「糸子。 あんたも 呼ばれ。 勘助ちゃんが おせち 持ってきてくれたで。」

糸子「うん。」

(ミシンの音)

夕方

糸子「ああ… あ~ ガッチガチや~! う~ん ああ…。」

<ほんで 次に気ぃ付いたら 勘助が 糸くず取りをしてました>

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