連続テレビ小説「ちむどんどん」40話「再会のマルゲリータ」

田良島「はい 最後の締め やり直し。」

和彦「はい。」

田良島「ほら 時間ないそ。」

和彦「はい。」

こうして 最後は 田良島の大幅な手直しを経て 和彦の記事は 締め切り直前で 完成しました。

野中「おっ…!」

暢子「誰?」

愛「うちの看板コラムを書いてて 東洋のエースって呼ばれてる有名記者。」

天城「君が 青柳君か。 この『我が生涯最後の晩餐』を担当した。」

和彦「はい。」

天城「秀逸な記事だった。 感動したよ。 また期待してるぞ。」

和彦「いや あれは ほとんど田良島さんが…。」

田良島「お疲れさん。 今日は もう帰って寝ろ。」

和彦「はい。」

暢子「『思い出のピザ・マルゲリータ』。」

和彦「記事『私は あの 2人で分け合った 一片のピザ・マルゲリータの味を 超えたく 今も  料理を 作っているのかもしれません。 そう語る料理人 タルデッリの手には あのころの 光子さんと2人で撮った 小さな写真が握られていた。 取材・文 青柳和彦。』」

沖縄料理店・あまゆ

和彦「はぁ…。」

暢子「お待たせ~。 はい。 食べて。 フフッ…。」

和彦「うん。」

暢子「頂きます。」

和彦「頂きます。 うん…。 うまい。 暢子 ありがとう。」

暢子「ハハッ… うん。」

順次「ただいま。」

トミ「ただいま。」

暢子「お帰りなさい。」

順次「あっ 和彦君! 読んだよ~!『最後の晩酌』。」

トミ「晩酌じゃなくて 晩餐。『最後の晩餐』。」

(笑い声)

(電話の呼び鈴)

暢子「もしもし あまゆです。 アイ 歌子? 産まれたの!? 女の子!?」

トミ「わっ おめでとう!」

暢子「すごい!」

山原村共同売店

歌子「暢ネーネー 興奮し過ぎ。」

暢子「興奮するだー! ネーネーが お母さんに なったということは うちと 歌子は おばさんになったということだよ!」

歌子「暢ネーネー。」

暢子「えっ?」

歌子「オーディション 駄目だった。」

暢子「アイ そっか…。」

歌子「だけど うち 強いおばさんになる。」

暢子「強いおばさん?」

歌子「オーディションは 駄目だったけど この回り道には きっと意味があると思って これからも 歌い続ける。 うちは 歌が大好きだから。」

暢子「うん。 それでいいと思う。」

歌子「うん。」

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