満田「ん! うわ!」
蘭に変装した純が満田を突き飛ばす
純「士郎君 おいで!」
満田「だましたな てめえ!」
純「もう やめて下さい こんなこと!」
愛「純さん!」
満田「待て こら! どけよ!」
愛「どきません。」
満田「あ!」
純「奥さんと士郎君 もう自由にしてあげてください。」
満田「わかったよ。 勝手にすりゃいいだろが。」
灯油をまく満田
純「ちょっと なにやってるんですか?」
満田「このホテルと一緒に死んでやるんだよ。」
蘭「あんたって 男は。 どこまで 卑怯なの!」
満田「朝まで 時間やるから どっちにするか決めるんだな。 俺と一緒に帰るか このホテルと一緒に俺を焼き殺すか。」
純「ちょっと 待ってください。 そんなの決められるわけない…」
満田「関係ねえヤツは黙ってろよ! これは 俺たち夫婦の問題なんだよ。 あゆみ!」
食堂
サト「一難去ってまた一難って感じだね。」
純「セクシーさん。 こうなったら 警察呼んだ方が良いんじゃないですかね?」
蘭「それは やめて。」
純「なんでですか?」
蘭「あいつのことだから。 警察が来たって 分かった瞬間 火をつけかねないし。」
純「ああ…。 どうしたら いいんだ…。」
蘭「私がここを辞めます。」
サト「どういう意味よ? もしかして あの男と一緒に行くつもり?」
蘭「これ以上 女将さんに迷惑かけるわけには いかないです。」
サト「ええ…。」
純「それでいいんですか セクシーさん? 士郎君がまた 殴られたりした どうするんですか?」
蘭「その時は あいつを殺すから。」
純「ダメです! おかあさんが 刑務所に入って 士郎君 喜ぶと思いますか?」
蘭「じゃあ… じゃあ どうすればいいのよ!」
純「愛君 なんかいい方法ない?」
謙次「ごめんください。 わ!」
純「お義父さん?」
謙次「あ 純さん。」
愛「弁護士として助けてくれないかって お願いしました。 あの… 何度も連絡して すみません。」
謙次「いや。 こっちこそ 悪かったな 何度も連絡もらったのに 返事もしないで。」
愛「いえ。」
純「あ こちら 愛君のおとうさんで 有名な弁護士さんなんです。」
サト「まあまあ ありがとうございます 先生。」
謙次「はあ。」
サト「セクシー これで もう大丈夫。」
蘭「すみません。 よろしくお願いします。」
謙次「あ はい。 ご希望に添えるように頑張ります。」