連続テレビ小説「カーネーション」第1回「あこがれ」【第1週】

糸子「ソーリャ! ソーリャ!」

「ソーリャ! ソーリャ! ソーリャ! ソーリャ! ソーリャ! ソーリャ! ソーリャ! ソーリャ!」

「ソーリャ! ソーリャ! ソーリャ! ソーリャ!」

「ソーリャ! ソーリャ! ソーリャ! ソーリャ!」

(だんじりの走る音)

糸子「泰蔵にいちゃ~ん! うわ~! 恰好ええ 泰蔵にいちゃ~ん!」

勘助「兄ちゃ~ん!」

糸子「恰好ええ! 泰蔵兄ちゃん 恰好ええ!」

勘助「兄ちゃん 兄ちゃん!」

「ソーリャ! ソーリャ! ソーリャ! ソーリャ!」

ハル「泰蔵ちゃん 立派やんか。 立派やな~。」

玉枝「う~ん。」

ハル「はれ? 玉枝さん!」

<おばちゃんは 自分でも知らん間に ずっと 息を止めちゃったそうです>

糸子「大丈夫?」

♬~(お囃子)

<夜になったら 今度は 子供らが だんじりを曳かせてもらう番です>

「糸子~!」

「糸子姉ちゃ~ん。」

「泰蔵ちゃん!」

「立派やったで。」

糸子「恰好ええなあ。 うちも 大きなったら 絶対 大工方になっちゃるでえ。」

勘助「アホか。 女が大工方になんか なれるか。 あ イテテテテ… 痛いやん!」

「エンヤー ソーリャ! エンヤー ソーリャ!」

<ほんまは うちも あっこに乗りたかったけど 女の子やからって 乗らせてもらえませんでした>

「エンヤー ソーリャ! エンヤー ソーリャ!」

居間

「ほら 早く早く。」

「おうおうおう。」

善作♬『よも尽きじ』

「すんません。」

善作♬『よも尽きじ』

木岡保男「善ちゃん もうええよって 早う飲めえや。」

奥中宗次郎「誰も 聴いてへなん。」

「うまいわ この水ナス。 奥さん。 あんたんとこの水ナス 上手に漬けてはるよ。 なあ。」

千代「あ どうも…。」

一同「あ ああ~。」

千代「すんません すんません。」

玄関

玉枝「ええて 歩くて もう。」

「おう 泰蔵! よかったね~。」

泰蔵「おおきに。」

ハル「気ぃ付けて。」

千代「気ぃ付けて。」

糸子「気ぃ付けて。」

泰蔵「おおきに。」

玉枝「お世話かけました おおきに。 ええて 歩くて。」

泰蔵「ええて。」

玉枝「何で くたびれてるあんたに うちが おんぶされんと あかんねん。」

泰蔵「ええて。」

善作「あ あ 泰蔵! 御苦労やったの~ ハハハ 気ぃ付けよ~。」

「ようやったな 今日は。」

玉枝「おおきに。」

善作「へっ よかった よかった。」

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