ゆがふ
恵理「いや~ もう 何か うれしくて…。 すみませんね。 あいてる人を みんな誘てしまいました…。」
真理亜「悪かったわね あいてて。」
恵理「いやいや。」
奈々子「あ~ でも ほっとした。 よかったね。」
恵理「はい。 あ… でも なんで『担当 替えてくれ』って 言ったのかは 分からないんですけどね。」
奈々子「うん。 まぁ… いいじゃん。」
恵理「ですよね。」
真理亜「まぁ 私だったら『替えてくれ』って言うけどねえ。」
恵理「そんなぁ…。」
真理亜「あ ハハハ。 悪い。 …今 私 崩れかけている 自分のキャラクターを立て直そうとしてるのよね。」
奈々子「はぁ?」
真理亜「え…? うん 何でもない。」
静子「恵理ちゃん。」
恵理「はい。」
静子「それはね やっぱり あなたの力だと思うよ。」
恵理「え?」
静子「恵理ちゃんはねえ 子供の頃から 八重山の『てぃだ』みたいな子だったもんね。 それが 全然 変わらないんだよね。 やっぱりねえ 太陽は いいよ。 必要なんだたと思うよ。 でもね 人によってはね…。」
静子「私も そういうとこ あるし 真理亜ちゃんなんかも そうだろうと思うんだけど 太陽の強い光を見るとね サングラス かけちゃったり それから 日傘さしちゃったり するんだけどさぁ…。 でもね… やっぱり 太陽が必要なんだよ。 あなたがね その患者さんの心を 少し とかしたんだと思うよ。」
兼城「八重山の『太陽(てぃだ)』ねえ。 確かに であるね。 ハッハハハ。」
静子「よくやったよ 恵理ちゃん。 頑張ったねえ。 沖縄の お父さんと お母さんと それから おばぁに代わって 私が 褒めてあげる。 よく頑張った! うん。」
恵理「お母さん… ありがとうございます。」
奈々子「いいなあ 褒めてもらえて…。」
真理亜「おい…。」
奈々子「あ… はい。」